IPOよりも期待利益は少ないですがコンスタントに稼ぐことができる立会外分売について解説します。
立会外分売とは
企業が所有している株式を取引時間外に売り出すことを立会外分売と言います。売り出される際には、前営業日の終値から数パーセントディスカウントした値段で売り出されるので、その差益を利用して、比較的低リスクで利益を上げることができます。
ただ、あくまで売り出し前日の終値からのディスカウントであり、売り出し日の価格推移次第では損失が出ることもあります。
購入手数料は無料(売却には手数料がかかる)です。
ネットで立会外分売が取引できる証券会社
現在ネットから立会外分売を申し込める証券会社は以下の7社です。
証券会社名 | 締め切り | 配分方法 | 特徴 |
マネックス | 8:20 | 完全平等 | ・当たりやすい ・立会外セール |
松井 | 8:30 | 完全平等 | ・当たりやすい |
楽天 | 8:20 | 口数比例 | ・当たりやすい |
SBI | 8:20 | 口数比例 | ・立会外トレード |
野村 | 2:00 | 口数比例 | ・申込期限が夜中なので注意 |
ライブスター | 8:30 | 口数比例 | ー |
丸三証券 | 8:00 | ー | ― |
配分方法は各社異なる
配分方法は各社異なり、1口でも2口でも当選確率が変わらない完全平等配分と、申込口数に比例して当選確率が上がる口数比例配分があります。
手元資金が少ない場合のおすすめの申込方法
手元資金が少ない場合は、以下の優先順位で申し込むのがおすすめです。
①完全平等抽選のマネックス、松井証券に1口ずつ申込み。
②次点で楽天証券 、SBI証券にできる限り多い口数で申し込み。経験上どちらかというと楽天が当たりやすいように思います。
③そのほかの証券会社は余裕があれば申し込み。
証券会社独自の分売
マネックスの立会外セール、SBIの立会外トレードについてはその証券会社のみで実施している分売です。こちらも立会外分売とほぼ同様のものと考えて問題ないです。
資金がない場合は
自分の資金力に応じて優先順位をつけ、立会外分売に挑戦しましょう!
電話でのみ取引できる証券会社
電話でのみ立会外分売の受付を行っている証券会社があります。
大和証券やみずほ証券がそれにあたります。
ただ、これらの証券会社は売却手数料が比較的高いので、大きな利益が見込めそうなときのみ申し込みをするといった工夫が必要になります。
立会外分売のコツはあるのか
当然ですが100%利益が保証されている分売はありません。ただ、ある程度利益が出る確率が高いものを選別することは可能です。主な判断基準は以下になります。
- 貸借銘柄である
- 分売枚数が少ない
- 流動性が確保できている
分売で市場に出てきた売りを、売り出し価格よりも高値で吸収できるかが問題になります。普段から流動性が低いような銘柄は分売の影響で値が大きく動きやすいため注意が必要です。
また、可能な限りその日の地合いを確認してから参加することで勝率を上げることができます。
- 現在の日本市場の地合いはどうか
- 夜中のアメリカ市場はどうだったか
- 分売前の板の様子はどうか
分売前の板の情報は出勤時間によっては確認できない方もいるかもしれません。しかし、最低限アメリカ市場の結果を見て、あまりに地合いが悪そうな日は分売参加回避するなどの措置が必要です。
まとめ
分売はIPOやPOと同様に当選するのを信じてひたすらポチポチする感じになります。IPOよりも当たりやすいので、一発大きく狙うよりコツコツ利益を積み重ねたい方にはおすすめな投資法です!
また、IPOのない時期に余剰資金を運用することにもなるので、IPOと合わせて挑戦してみるのもいいかもしれません。
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